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サツコイ~悠久なる恋の歌~サツコイ~悠久なる恋の歌~
(2014/08/29)
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OHP
批評空間の点数:30点


 とにかくご都合主義という印象が強い作品でした。
 と言うと、首を傾げる人も多いかもしれません。一般にご都合主義と言うと、ラスト付近の強引な展開や安易な奇跡によって死ぬはずだったヒロインや主人公が生き延びる展開が連想され、そういった観点から言えばラストシナリオに当たる悠ルートで主人公がきっちり死亡するこの作品はご都合主義に流されなかった作品と言えるのでしょう。
 では何故この作品がご都合主義と感じたのかというと、それは物語の主軸でもある人魚という設定そのものにありました。

 人間の姿形をしながら人間よりはるかに長い寿命を持ち強靭な戦闘力と回復力を持つ人魚という存在。
 ぶっちゃけ何処にでも転がっているありがちな設定です。足生えてるし鱗も無いのに何故人魚?何処が人魚?という疑問はありましたが。吸血鬼だとありがちだから無理やり変化球投げた感じでしょうか。
 で、ありがちじゃない設定が幾つか。人魚は必ず雌雄一対で生まれますが、それは雄は雌が成魚になるための栄養で最初から雌に食われる運命にあるというのです。雄は食われる為の存在であるからして雌のように長生きは出来ず、また雌も雄を食わなければ衰弱して死んでしまう。また人魚は近親相姦で子孫を残すのが普通で雌は雄を捕食する前に雄と後尾をするのだという。
 で、そんな人魚の雄に生まれた主人公。そして主人公を食う事になる対の雌がヒロインである悠。

 いやもう、この時点でご都合主義以外の何物でも無いと思うのですよ。最初から悲劇・悲恋を描きやすいように全てがお膳立てされているという。それもシナリオの展開などではなく、最初からある設定によって。これがご都合主義でなくてなんなのか。

 で、人魚である主人公は本能に従い、妹である悠を守り、悠と愛しあい、悠に食われ物語は終わっていくわけです。
 ぶっちゃけ何のひねりもありません。この設定からどういう風に話を広げていくのかと思っていたら何の広がりもなくそのまま終わってしまうのです。逆に吃驚です。もうちょっと頭使ってシナリオ書けや。

 この作品、
 
【愛する者のために死ねますか――?】

 というキャッチコピーが附いていますが、考えれ見ればこれも滑稽な話で愛するもクソもその感情自体本能的なものだと説明されてしまっているんですよね。ただ本能に従って愛し、本能に従って死んだだけでだからどうした。としか。
 主人公達の母であるイズナは愛され守られる筈であった兄から愛されも守られもしなかったと独白し、その兄を最低な男だったと切って捨てています。
 この作品ではほとんど唯一何のフォローもされず悪人に仕立て上げられている彼ですが、同時に唯一人魚の本能に抗ったという意味で一番理性的な人魚だったのかもしれません。むしろ彼のような人魚を主人公にした方が面白い作品が書けたんじゃないかと。
 しかし、妹を守るのも愛するのも食らわれるのも全て本能だと説明されているのにそれに抗われるって、そんな事やられたイズナは確かに人格ネジ曲がっても仕方ないですね。例えるならヤりたい盛りの思春期の男子中学生に裸で迫ったのにちんこぴくりとも動かなかったって事ですからね。そりゃあプライドズタズタになるってもんです。兄が最低な男だってのは実はイズナがそう思い込みたいだけなんじゃないかなあ、なんて。「あいつが勃たなかったのは私見魅力が無いからではなくてあいつがインポなだけ」みたいな。


閑話休題


 上記のような設定上の問題は横に置いても全体的に色々陳腐な部分の目立つ作品でした。
 特に作品のクライマックスに当たる悠ルートのラスト部分が酷い。締め切りが迫っていて考える事を放棄した末のシナリオだったと言われたら素直に納得するレベルの出来です。
 イズナに襲撃予告をされているというのに悠に言われただけであっさり悠から離れ一人で外を出歩きあっさりイズナに拉致される主人公。
 イズナの存在を知っているにも関わらず主人公がイズナに襲われたという考えに至る事が出来ず主人公を捜索するでもなく、悠に歌を歌う事だけを強要する瑠璃。
 ラストの展開に持っていくための措置だという事はわかりますが、強引過ぎて登場人物を馬鹿以外の何者でもなくしてしまうのは如何なものかと。
 こんな強引な展開の後に感動話持って来られても白けることこの上ないです。

 またキャラクターの造形もかなり陳腐。というか、バカの一つ覚えのような印象です。
 主人公に常日頃から虐待を加え、物語冒頭では刃物で刺すに至った義父。
 そこまでしておきながら実は不器用なだけでした、主人公の為にお金貯めてました。実は良い人でした。……って馬鹿か!
 まだ酔っ払った時にだけ人格豹変するっていうなら百歩譲って分からないでもないですが、日頃から屑で親戚一同から総スカン食らっているような人間が最期にちょっと良い人っぽい事したからってあっさり許されるような展開は到底受け入れられるものではありませんでした。
 家族からの愛に飢えていた主人公だからこそその取ってつけたような愛情に縋り付いた。という見方も出来ますが所詮それは砂漠で飲む泥水のような物に過ぎず、傍から見れば泥水喜んで啜っているような人間はやはりどこかおかしいと言わざるを得ないのです。

 前述の主人公達の母親、イズナに関しても似たような印象です。
 悠久の時を生き、自分で産んだ子供を食らうという蛮行を繰り返し、主人公達も取って食おうとしていやイズナでしたが、最後に主人公に自分の過去を言い当てられると愛されるべき兄に愛されなかったかつての自分を独白、一転して狂人から可哀想キャラにクラスチェンジです。そしてやっぱり主人公とあっさり和解(?)。食おうとしていた主人公達をそのままに姿を消します。いやそれもうさっき事やったから!
 義父と実母違う二人で同じ展開。物語の主題に違う角度からスポットを当てたと言えば聞こえは良いですが正直うんざりでした。なにせ二人に加え主人公の親友であり主人公を殺して妹に食わそうとした司まで最後唐突に現れ「実は良い人でした」の展開でしたからね。いい加減うんざりです。
 
 そんなわけで、重い設定と主人公が死んで終了というハッピーエンドとは言いがたい結末の作品の割に途中の展開が陳腐過ぎて、恐ろしいくらい印象に残らない作品でした。ああ、直の中の人の演技だけは非常に印象的でしたが。下手過ぎて。

 正直このライターにこのテーマと設定は荷が重すぎたのではないかと。
 ヒロインのキャラクターや序盤の日常シーンは悪くなかっただけに単純に兄と妹の恋愛と主題に据えたいちゃラブ話にでもしておけばそれなりに面白い作品に仕上がったのではないかと思うと勿体ない作品ではありました。
君と彼女と彼女の恋。通常版君と彼女と彼女の恋。通常版
(2013/08/30)
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批評空間の点数:30点

裸の王様の寓話

 新しい服が大好きな王様の元へ二人組の布織職人がやってくる。二人はある特殊な布を織ることが出来ると言って自分たちを王様に売り込む。曰く、馬鹿には見えない布地。その布地で織った服を自分たちは売っているというのだ。
 王様は喜んでその服を購入する。しかし見せられた服はどうしたって自分には見えない。当たり前だ、二人は詐欺師なのだから。
 しかし、馬鹿には見えない布と言われては王様は素直に見えないとは言えない。「自分は馬鹿です」と認める事が出来ないのだ。仕方なしに自分には見えると言い周る王様。同じように周りの家来たちも王様に追従する。
 
 見えない服を纏い王様はパレードを行う。領民もまた誰も本当の事を言わずパレードを見守る中、一人の子供が声を上げる「王様は裸だ」と。
 やがて周りの人達も子供と同じように「王様は裸だ」と声を上げるなか、王様一行はただただパレードを続けるのみだった。
 誰もが一度は聞いた事があるであろう、童話『裸の王様の顛末』である。




 君と彼女と彼女の恋。をプレイして一番最初に連想したのは裸の王様に向かって「王様は裸だ」と叫んだ子供であった。
 複数のヒロインと複数のルートからなり、ヒロインを選び攻略しまた別のヒロインを選びなおし攻略するという恋愛ゲームの不文律。その不文律に正面からNoを突きつけたのが本作『君と彼女と彼女の恋。』だった。
 

 最初に美雪を攻略し、次にアオイを攻略しようとすると自分のルートで永遠の愛を誓っておきながらアオイと恋に落ちる事を罵倒する美雪。主人公ではなくユーザーに向かって語りかけてくる美雪。自分のルート以外は許さないとUIを改変しセーブデータを使わせなくする美雪。それは今までに発売され、そしてこれからも発売されるであろう数多の恋愛ゲームの大前提を否定するような製作者からの問いかけだった。

 毎月発売され、次々にプレイし攻略されやがて忘れられていくヒロイン達に対する問題提起は一部ユーザーの根幹を揺るがす問いとなり大きなうねりとなっていった事は周知の通りである。

 成程、確かに斬新な作品である。少なくともこういった問題を主題として作られた作品というのは非常に珍しい。複数のユーザーの胸に大きな問い掛けとして重くのしかかった事も事実であろう。

 しかし、である。所詮この作品は「王様は裸だ」と叫んだ子供の如き所業、児戯に過ぎなかったのではないかと思うのだ。

 子供が「王様は裸だ」と叫んだ時、周りの人間は一体どう思ったか。王様ざまあみろと拍手喝采を叫んだ?それとも馬鹿なのは自分だけではないと安堵した?
 いや、それよりも子供に対して「空気読め」と思ったのではないだろうか。
 中世の王様というのは程度の差はあれ庶民から見たら絶対権力者である。恥をかかせたとパレードを見物していた民衆を皆殺しにしても不思議はないのだ。一人の無分別な子供の一声がやがて大合唱となった時、その声を上げていた多くの民衆達は既に破れかぶれの心境だったのではと想像出来る。

 誰もが知っていた誰もが望まない言葉であったという意味で、この『君と彼女と彼女の恋。』の問いかけは「王様は裸だ」という子供の叫びと同一のものであると言えた。
 わざわざゲーム作品という形でもって下倉バイオが声を上げずとも、この問いかけを自らに課したユーザーは少なくないと思われる。でなければ「Kanon問題」などといった単語が生まれる事もなかったであろう。それでもなお、多くのユーザーは恋愛ゲームをプレイし続けている。恐らくは各人がそれぞれに問いかけに対する答えを自らの中に持っていると考えて大過ないであろう。
 そういった問いかけを自らの中に持ち得なかった一部のユーザーにとってこの作品は劇薬だったかもしれない。また、答えを見つけていたとしても古傷を抉られたユーザーも居たかもしれない。
 しかし、多くのユーザーにとってはとっくに自らの中で決着をつけていた問いかけだったのではないかと思うのだ。今更このような問いかけは周回遅れなのである。
 
 この作品が残念だったのは発売があまりに遅すぎた事である。もっと早い時期、恋愛ゲームの黎明期に発売されていればもっと大きなうねりとなってこの作品の話題は業界を席巻していたかもしれない。「犯人はヤス」という言葉が例え本来の意味を忘れられていようとも今もなお生き続けているのはファミリーコンピューター発売直後にポートピア連続殺人事件が発売されていた事と決して無関係では無いと思うのだ。


 以上のような理由で、私はこの『君と彼女と彼女の恋。』の問いかけを全く評価していない。さらに言えばこの作品を特殊性を取り除いた一つの物語としての評価も高くはない。作品としてひどく雑な印象が残ったからだ。
 作品の性質を考えるまでもなくあまりに美雪の扱いが軽かったのが一番の理由である。
 後に訪れる例の瞬間の為にもユーザーが美雪に魅了されるよう美雪の描き方はもっと濃密にするべきだったのではないだろうか。なぜならあの問いかけはユーザーが美雪に感情移入していないと効果が半減するからだ。それなのに序盤の美雪の描写はあまりに淡白すぎたように思える。淡白というより単純に少ないのだ。制作費の問題もあるのかもしれないがこの部分での妥協は手抜きにしか感じられなかった。

 私がこの作品で評価する点は物語自体よりもむしろ多種多様なギミックにある。
 この作品がアダルトゲームである以上、ルートによって全てのCGが開放されず、クリア後も簡単に見ることが出来ないという仕様は決して評価する事は出来ないが、それ以外の物語の途中に仕込まれた各種ギミックは、紙芝居ゲーなどと揶揄されるAVGとコンシューマの劣化でしかないSLGが大半を占めるこの業界にあっては久しぶりに現れたPCゲームらしいゲーム性を感じさせてくれた。全ての作品がこのような形になる事はもはや不可能であろうが、たまにはこういった作品が現れても良いと思うのである。

 物語の「問いかけ」にばかり注目が集まり、この各種ギミックがおまけとして扱われているのはひどく勿体無い事に思えて仕方ない。
らぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!らぶおぶ恋愛皇帝 of LOVE!
(2013/05/31)
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批評空間の点数:65点
以下ネタバレあり

 処女作という事もあってか非常に粗の目立つ作品でした。誤字脱字、CGとテキストの齟齬、背景の指定ミス等など。HシーンでCGでいきなりヒロインがオナホール持ってた時は何事かと。テキストにはオナホールのオの字も無かったのに。

 全体的に非常に癖の強さを感じさせる作品。
 印象に残ったのは唐突に出てくるポエムの多さ。会話中いきなり台詞がポエムチックになりそれを延々と朗読するシーンがやたら出てきます。
 連想したのはHELLSING、エレナの聖釘を使う直前のアンデルセン。アーカードとの問答中「俺はただの銃剣でいい……」といきなり口調がポエム調になりましたが、あれを長々と再三に渡って挿入させたのがこの作品。
 HELLSINGは短かったので気になりませんでしたがらぶおぶの場合あれが延々と繰り広げられるので少々うんざりしてしまいます。

 また、男性キャラの鬱陶しさも悪い意味で非常に印象に残りました。
 特にノゾエと中嶋の二人はあまりの鬱陶しさに直ぐ様音声オフにしたんですが出来れば存在丸ごと、せめて立ち絵だけでもオフに出来れば良かったのにと思わずにはいられません。
 男声で小汚い立ち絵の男の娘もどきと主人公のケツを追いかけ回すホモ。何が楽しくてこんな連中を登場させたのか理解に苦しみます。ストーリー上も必要性が全く感じられず、ただただストレスを感じるだけの存在でした。昨今の主人公の友人ポジションのキャラにはウザいだけの男が多いのですが、その中でもトップクラスにウザい二人でした。

 ポエムとウザい男キャラ。この二つが無駄に作品のハードルをあげていたような気がします。

以下、シナリオ毎の感想。

共通ルート
 序盤はギャグテイストが強くテンポよく話が進みます。テキストもわりあい上手く、桐谷華さんを筆頭に声優さん達の力演も相まって非常に楽しめました。
 結論から言えば、この序盤の共通ルートが一番おもしろかったです。各ヒロインのキャラも立ってたし、ヒロイン同士の掛け合いも非常に楽しいものでした。
 特にエリカは桐谷華さんの演技とキャラが抜群の相性。声を聞いているだけでも楽しかったです。それだけにこのキャラが共通ルートだけで終わってしまったのが残念でならなかったのですが……。
 疑問だったのはラストのルキナとのキスシーン。いや、キスをする事は全く問題ないんですが、そのキスが個別ルートに入るとほとんど無視されてしまっているというのは理解に苦しむ展開でした。
 否が応にもルキナとルートヒロインとの三角関係を期待していただけに肩透かし甚だしかったです。このシーン、ルキナルートに入れとけばよかったんじゃないんですかね?

ルキナルート
 多分一番メインのシナリオ。エンディングもルキナルートでしか流れませんしね。
 中盤以降の展開については首を傾げざるを得ないものでした。
 作中でも言及されていますが元々ルキナは秋人を手に入れるために会長になったのであり、秋人を手に入れた時点で目的を達成した事になります。なのに、秋人と恋人同士になった事によって会長としての職務に不具が生じたからと言ってそれを問題にするというのはどうしても納得のいかない展開でした。ルキナとしてはむしろ、秋人と付き合う事になった時点で会長を辞めるのが自然だと思っていたので。
 その後秋人から離れようとするルキナの思考はなんとか理由を附ける事が出来ますがどちらにせよ全然全力で恋してないですよね、と。そんな感想です。
 ノゾエとのやり取りはただただ馬鹿の一言でした。なんか感動させようとしているのはわかりましたが、馬鹿の一つ覚えで自分より強い相手に立ち向かっている秋人には嘲笑を浴びせる以外何も出来ない気がします。勝てないなら勝てるよう工夫しろと、頭を使えと。無闇矢鱈にボロボロになるために特攻していっても自己満足にしか見えないんですよね。なんて言ったら特攻の語源になった神風特別攻撃隊に失礼かも知れませんが。
 ただ、終盤のイサミの参戦は良かったですね。3Pが無かったのがどうしようもなく残念でしたが。
 最初からルキナと他のヒロインとの恋の鞘当てを主軸にお話を書けば何の文句も無かったんですが。序盤はエリカ、最後はイサミが恋のライバルになる感じで。折角全力で恋をすると言っているのですから。

スールート
 短い、ただ只管に短い。もうこの感想しか出て来ません。
 こんなに短いならわざわざルートを独立させずイサミと同様ルキナルートに突っ込んでおいても良かった気がします。それとも本来個別ルートがなかったヒロインに短いながらもルートが与えられたと喜ぶべきなのでしょうか?
 どうでもいいですが、ルキナって可愛いから色々許される気がしますが、もしブスだったらただのホラーですよね、こんな女に付きまとわれるとか。

千歳ルート
 スールート程ではないものの、これも短かった印象。
 既に書きましたが、Hシーンの際のテキストとCGの齟齬からくる違和感が半端無かったですね。オナホールの他にもいきなり目隠しプレイしていましたし。打ち合わせ不足かなんかなんでしょうか?
 そして何よりヒロインの千歳、思いっきりひよこことみおに食われてしまっている印象。もうダブルヒロインルートで良かったんじゃね?と。どう考えてもみおの方が目立っていましたし。てかむしろ何故3Pを入れない!?

ひかりルート
 ギ族の名に恥じないお話。単純にシナリオの出来だけで言えば一番良かったと思います。恋に落ちるまでがやや短くちょろい印象もありましたが……。
 純粋なイチャラブならこのシナリオがベストだったと思います。全シナリオこんな感じだったら評価も随分違っていたと思うのですが。

 エリカルート
 キャラクターはピカイチ。桐谷華さんの演技とキャラクターとのマッチ具合が半端ありませんでした。
 エリカの長年温めてきた想いは彼女のルートで知る事が出来るのですが、それだけに他のルートではあっさり諦めすぎじゃね?という印象が拭えません。これはルキナにも同じ事が言えるのですが。
 せめてルキナルートとエリカルートではもっと二人の三角関係を見てみたかったですね。
 特にルキナとは共通ルートでキスをしているわけで。エリカがそれに全く言及しないのはひどく不自然に感じました。
 また、OHPで公開されている複雑な表情をしたルキナをバックに新婦の記入欄が埋められ相合い傘でデカデカと「わたし・あんた」と落書きされた婚姻届をエリカが突きつけているCG。非常に想像力を喚起させられるもので本編での登場を待ち望んでいたのですがついに最後まで使われる事なく終わってしまってがっかり感が半端ありませんでした。落書きなしバージョンは使われていましたがそれも取ってつけたような使われ方でしたし。当初とはシナリオが変わってしまったのでしょうか?
 中盤のイチャラブバカップルぶりは非常に良かったのですが、それだけに後半はがっかり。ルキナルートと展開被りますし、何より主人公が馬鹿過ぎる。彼女放っておいてタンス担いでノゾエとバトルって馬鹿じゃなかったらどう表現しろと。なんか感動的な演出が用意されていましたが画面の前で只々白けるだけでした。ひたすらラストまでイチャラブしておけばそれで良かったのに、と。バカゲーなんだから無理にシリアス入れる必要無かったと思うのですが。
 あと、エロゲ主人公にありがちな朴念仁っぷりを発揮しておきながら、いざ初エッチの際には何処からともなくローション取り出して彼女の胸を足で踏むってどんな思考回路しとるねん。


 序盤が非常に面白かっただけに共通ルートの失速が非常に残念な作品でした。
 テキストは悪くないし、ギャグもそれなりに面白い。ヒロインも魅力的なので無理してシリアスなシナリオ入れない萌えゲー作れば良い物が出来るんじゃないかと思います。
 次回作に期待を残せる作品ではありました。

ひとつ飛ばし恋愛 初回限定版ひとつ飛ばし恋愛 初回限定版
(2013/04/26)
Windows

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OHP
批評空間の点数:65点
以下ちょっとだけネタバレあり

 体験版をプレイしこれは面白い!と発売日を楽しみにしていた作品だったのですが、結局面白いのはほぼ体験版部分だけ。共通ルートが終わり個別ルートに入った後は見るに耐えず語るに及ばず。体験版詐欺という言葉が頭を過ぎりました。
 ひとつ飛ばし恋愛というタイトル通りの恋愛をコンセプトにした本作ですが、攻略ヒロインよりもサブヒロインに魅力的なキャラが多く「ひとつ飛ばすなよ!」という突っ込みをせずにはいられませんでした。
 そもそもこのひとつ飛ばし恋愛というコンセプト自体ほとんど機能していなかったように思えます。
 OHPを見ると「全く接点のなかったヒロインを、身内に紹介してもらい身内ありきで知り合ったヒロインなのにいつの間にか自分の方がヒロインと近い距離に……!」「なんだか悪いことをしているような感覚!?」なんてありますが、登場タイミングは攻略ヒロインもサブヒロインも変わらないですし、遠方で暮らしていた主人公が久しぶりに帰ってくるという設定なのでそもそもの身内との接点が少なすぎるんですよね。
 例えば、よくある幼馴染ヒロインの友人と隠れて付き合うような設定なら擬似浮気みたいな感じでそりゃそういう背徳感も出てくるかもしれませんが、主人公とサブヒロインがそんなに親しく無い上に、ユーザーから見ても特にサブヒロインの方に思い入れするような要素が無いため悪いことをしているような感覚、なんてものが全然ありませんでした。
 例えば序盤十分に尺を取って引越しする前の主人公とサブヒロインとのやり取りなんかを書いていればまた話は違ったんでしょうが。
 もしくはサブヒロインが主人公に恋愛感情をいだいていればよかったのかも知れませんが、そういったものをはっきりと見せたのは紅くらいのものでしたし。背徳的な雰囲気を出そうとしていたのだとすればはっきりと失敗だったと思います。というか、そもそも最初から出そうとしていなかったように思えますが。
 そんな中、紅ルートもとい碧里ルートに関しては密かに主人公に恋心を抱くものの兄妹という関係からなかなかその想いを表に出せない紅とそんな事はつゆ知らず主人公と付き合い始める碧里という親友二人の恋模様が非常に魅力的に描かれていたと思います。途中までは。
 そのまま三角関係を描いていくのかと思いきや何故か唐突にエロゲお約束の二人は離れ離れに~な展開に。いや、プレイしていてあれは本気で意味わかりませんでした。入りがギャグっぽかったのもありいつオチが附くのかと待っていたら最後までオチずにエンディングまで行ってしまったという。お陰で途中までは面白かったのもありがっかり具合が半端ありませんでした。
 他の3ルートに関しては語るに及ばず。序盤飛ばしまくっていたギャグも個別ルートに入るとトーンダウンが嫌儲でシナリオ的にも見るべきものは無く、平々凡々なものでした。唯一評価出来るとすれば声優さんの演技でしょうか。遠野そよぎさん好きな人はプレイして損はないかも。

 体験版部分は本当に面白かったのですがその勢いが持続しなかったのが残念でなりません。体験版面白かったからと言って手を出すと痛い目にあう可能性がありますのでご注意を。
 逆に体験版はこれだけでもプレイして貰いたいと思える出来でした。本編購入は自己責任で。



魔導巧殻~闇の月女神は導国で詠う~魔導巧殻~闇の月女神は導国で詠う~
(2013/04/26)
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批評空間の点数:50点

 印象としては大幅デチューンされた信長の野望。とにかくシステム面での不親切さが印象的な作品で、かゆいところに手が届かないUIはスキー靴の上から虫刺されを掻いているようなもどかしさといらつきをプレイヤーに与えてくれます。特に信長の野望などのSLGに慣れている人にとっては耐え難いレベルなのではないかと。

 不満点は数え上げればキリがありませんが一番気になったのはやはりソート機能が附いていない事でしょう。それも一箇所だけではなく様々な箇所で。
 例えば、編成画面。自軍のユニット一覧は主人公から順番に並んでいるんですが、この順番を自由に並び替える事が出来ません。ソート機能位当然附いていると思っていたのでプレイ開始直後はどこでユニットを並び替えればいいのかと無駄な時間を過ごしてしまいました。
 一応軍団を作る事で多少は順番を変える事は出来ますがこのやり方ではかなりの制約がありますし、何より主人公プラス配下扱いの二人は完全に固定されていて動かす事が出来ません。
 この順番固定、何よりも経験値稼ぎや合成用モンスターの捕獲の為に討伐イベントをこなす際にその不便さを発揮する事になります。順番固定でしかも前回選択は毎回リセットされるのでレベル上げしたいユニットがいる場合、いちいち選択されたユニットを解除して改めて選びなおさないといけないんですよね。些細な手間ですが、経験値稼ぎなどをしようとこの作業を何度も繰り返そうとすると、この辺の不親切さが身にしみてきます。前回選択したユニットを記憶してくれるだけでも手間が全然違ってきますから。
 勿論、ソート機能が無いので目当てのユニットを探すのが地味に面倒になります。また、ユニット選択画面自体も不親切な印象。レベルとか属性とか種族とか一覧で見えれるようにしてくれればユニット選ぶのが便利だと思うのですが、いちいちユニットにカーソル合わせないとレベルも属性も種族も何も見れないんですよね。その為ユニット毎の大まかな能力を記憶していないと状況に合わせて出撃ユニットを選ぶという作業が非常に面倒になります。

 また、占領した拠点ごとの収支や人口などが見れるのはいいんですが、この画面でもやはりソート機能が附いていません。ですので、例えば特殊能力で収入や支出をX%増減出来るキャラが居るんですが、効率的に配置しようと思ったらいちいち全拠点の数字を調べないといけなくなります。拠点の各種数字を調べようとする際もいちいち画面をスクロールさせなければいけませんし、しかも自軍拠点と敵軍拠点が混在しているため非常に画面が見難くなっています。
 また、配合の際のモンスターを選ぶ画面でもソート機能無し。しかもモンスター一覧画面なども無く、名前とレベルと所持数だけが書かれた画面をひたすらスクロールさせて目当てのユニットを探していかなければなりません。せめて五十音順に並び替える位させろと。わざとストレス溜めさせる為に設計したんじゃないかと疑うくらいに面倒で不親切です。

 以上のようにとにかく欲しいと思える箇所で尽くソート機能が附いていないので非常にストレスがたまります。ソートってエウシュリーの技術力では附けられない程高度な機能なんでしょうか?

 また、モンスター配合に関しては、メガテンやペルソナシリーズのパチもんといった感じでこれも非常にストレスの貯まる代物。
 配合するモンスターを探す際の不親切さは先に書いた通りですが、配合自体も決められた一部の配合以外は全て外れ扱いで雀の涙程の経験値が手に入るだけとなっています。その為配合の際はひたすら新しいモンスターが誕生する配合を手作業で探して行かなければなりません。(一応配合が書かれたアイテムが購入出来ますが)wikiを見てプレイしろと言わんばかりです。
 しかも配合は最初のモンスターと二番目のモンスター、順番を入れ替えると別の配合扱いとなる仕様。配合で生まれるモンスターの種類は多くないのになんでこんな仕様にしたのか理解に苦しみます。
 また、お店で購入出来たり、捕獲出来るモンスターの種類が非常に限られているので目当てのモンスターを揃えようとしたら同じ配合を何度も何度も繰り返さないといけません。とにかく労力だけは費やさせようというシステムとなっている印象です。


 全体的なゲーム展開に関しては非常に自由度が少ない印象を受けます。
 どこの国にも自分のタイミングで宣戦布告する事が出来るので一見自由度が高いように見えますが、本筋と言える正史ルートを目指そうとするとこちらから戦争を仕掛けると確実にルートに進めない上に、捕虜の扱い等も全て決められているので実際には非常に窮屈なプレイを強いられます。

 最初は斎藤家と同盟してそのあと攻めて来る今川家を撃退ししかるのち代替わりした斎藤家と敵対、といったように全ての行動を歴史にそったものにしないといけないって事なんでしょうが、もう少しなんとかして欲しかった印象。宣戦布告しなくても一定ターンが過ぎると強制的に宣戦布告する、とかならある程度の自由度もあって且つ歴史にそったものに出来て良かった気がします。

 捕虜にした女ユニットは娼婦にする事が出来たりしますが、この展開エロゲだから仕方ないとは言えもうちょっとなんとかならなかったのかと。占領した直後の相手国の要人を娼婦にするとか普通に考えて叛乱誘ってるようにしか思えませんし何の意図があるのは甚だ疑問です。主人公が馬鹿に見える展開は勘弁して欲しい所。普通に側室にするとかでいい気がするんですが、どうしても凌辱入れたかったんですかね。

 バトル面で言えば、ユニットの向きが上下左右の四方向しかないのに最初唖然としました。攻撃範囲が自身中心円のユニットは良いんですが、前方円のユニットの場合、攻撃範囲が四方向にしか向かないので斜めに進軍すると正面の敵が攻撃範囲に入らないとかいう事態が発生してしまうんですよね。理想は全方向。せめて八方向に向き変えられるようにして欲しかったんですが技術的に無理だったんでしょうか?
 また、レベル上限も低すぎた気がします。ゲーム中盤では既にカンストするユニットが出てきてしまいましたから。
 難易度としてはかなり低めの印象。敵AIは囮に簡単に引っかかりますし拠点でのHP回復や障害物などを駆使すれば多少のレベル差でも簡単に覆せます。
 そして兵の補充コストが非常に安い為損害を気にせずガンガン敵に進攻出来ます。ソ連よろしく兵は畑で取れるという認識。

 シナリオに関しては論ずるに値しないといったところでしょうか。特に正史ルートには戦略無視した馬鹿みたいな展開を選ばないと行き着けませんし、先にも述べたように自由度が少なく決められた路線を走らされているようであまり楽しいものではありませんでした。

 声優に関しては男性陣が非常に豪華なのは良かったです。女性声優は裏も表も演技力に差はない(むしろ裏の人の方が優れていたり)ですが男性声優は裏と表で能力に雲泥の差があるので、男性声優に力を入れるのは非常に嬉しいところです。
 一つだけ缺点を上げるとすればアルの声なわけですが、まああれはBBAボイスにする事で「なんでアルが攻略出来ないんだ!」という声を封殺しようとしたと思う事にしておきます。

 どうしても似たようなシステムを採用している信長の野望などと比べてしまうためにとにかく粗が目立つ作品でした。開発力や資金力がエウシュリーとコーエーでは段違いでしょうから完成度で見劣りするのは仕方ないかもしれませんが、それにしてもここまで酷いのかと思わずにはいられない内容でした。
 ソート機能など自分達でテストプレイなりなんなりした際に不便だとは感じなかったのか不思議でなりません。それともエウシュリー社員は他社のSLGをプレイした事がないとか?それなら不便さを感じないという可能性もあるのかもしれませんが……。
 体験版での評判が悪く、それを踏まえて製品版ではかなりの改良がなされたという事ですが、それでこの出来というのは元が酷すぎて修正が追いつかなかったのでしょうか。
 エロゲーでこういうSLGを作れるブランドは希少なので頑張って欲しい所ではあるのですが、だからといって糞ゲーを許容出来るわけでもなく。
 もう少し真剣に作品を作って欲しい所ではあります。


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