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Twitterでもちょこっと呟きましたがシキガミの応援バナーキャンペーンで当たったサイン色紙が届きました。

『シキガミ』を応援しています!



 上が見切れているのは左上端に名前入りだからです。
 私には全く読めませんがどうやら小倉結衣さんの色紙の模様。
 各種懸賞で色紙が当たるのは五枚目ですが声優さん単体の色紙は初めてです。基本中の人に興味無いですし。
 まあ、バナキャンで色紙当たるのはかなり久しぶりなので嬉しかったです。バナキャン以外だと少し前にコンプエースでも当たっていたりしますが。


閑話休題

VenusBlood-ABYSS-クリアしました。
 巣作りドラゴンに似た感じの作品という評判を聞き購入に踏み切った本作ですが、侵入してきた勇者ご一行を撃退するという設定は確かに巣作りドラゴンと似ています。ただ、残念な事にあちらほど中毒性は無い&力的なヒロインもいませんでしたが。

 ヒロインによる産卵によりモンスターを生み出し戦っていく本作ですが、生まれるモンスターのステータスの振り幅がかなり大きい為、気に入ったモンスターを生み出すにはかなりの時間をリセット作業に割り当てる事になると思います。
 ただ、一度生まれたモンスターでも素材さえあればレベル引継ぎで転生出来るのでそこまで神経質になる必要も無いのかも知れませんが。
 また、巣作りドラゴン同様ダンジョンの生成も行うのですが作れる部屋の種類が少ない&実際に作る部屋の種類は更に少ないのがやや難点。私の場合まともに使ったのは「魔方陣の間」「研究室」「財宝の間」「武器倉庫」「牢屋」「修理部屋」「ダミー階段」の七種類だけでした。もう少し部屋のバリエーションが欲しかった所。
 結構な数のゲームに当てはまりますが一番重要なのはお金な作品。とにかく金さえあれば強敵にも対処できます。経済力が戦争を左右するのは現実と変わりませんね。
 一周目はノーマルモードでプレイしましたが、これだとやや敵が弱い印象です。敵が弱い所為で普通にプレイしているとイベントが進む前にクリアしてしまうという悪影響が。慣れてきたら生贄一体だけ配置で敵をずっと足止めする作業が始まります。

 シナリオに関しては有り体に言えば「遊べる」ゲームだから許せるレベル。取り敢えずライターは閑話休題の使い方を調べておけと。
 ヒロインが多すぎて一人ひとりのイベントが蛋白な印象。CG使い回しでイベント数稼いでいますしイベント自体ワンパターンでマンネリ気味でした。後半に登場するヒロインはさらに割を食っていますし、エンディングもメインヒロイン以外サブイベント程度しか用意されていません。これならヒロインの数を二三人減らしてその分一人ひとりをしっかりと書いてくれた方が良かったです。
 そして、このブランドのお約束ですがフラグ管理などのシステム周りが出鱈目。もう少しデバックしてから発売してくれと。地味な所だと選択肢の結果を逆に入れてあるなんてのも。シンプルだけど結構致命的なミスもしています。

 色々と問題点の多い作品ではありますが、全体としては楽しめた部類。もう少しきちんと作り込んでまともなライターが書いていれば名作になる余地があったように思えます。

 ちなみに私が主力で使っていたユニットはこんな感じ。

「操り人形の」「マッハの」サイクロプス
 序盤は圧倒的な攻撃力でお世話になりました。その癖終盤でもそこそこ使える能力が素敵。

「レーザー」「大魔導師の」大鬼
 リリシアと並んで序盤の防御の要。攻撃力もそれなり。多分一番迷宮魔法を使ったユニット。

「強い」「騎士の」ぽんぽこ忍者
 パリングのお陰で柔らかいのに壁ユニットとして通用する。
 比較的早く作ったので称号が微妙だけど。

「悪魔の」「マッハの」ファイアドラゴン
 ドラゴン種の中では比較的早く合成出来るファイアドラゴン。他のドラゴンに比べると地味だが基礎ステータスが高く重宝しました。

「魔将の」「進撃の」ドラゴンパピー
 同じく早くから作れるドラゴン種。称号がやや微妙。
 終盤になっても竜種活性が地味に強力でした。

「混沌」「マッハの」ゴールドドラゴン
 個人的にはオルランドゥ以上にバランスブレイカー。横一列攻撃な上に三回行動で最大通常のユニットの九倍攻撃出来る。なのに最強レベルの攻撃力。ラスボスも一人で撃破可能というのは色々おかしいと思います。
憧れの可憐な先輩――だけどダメ人間

幼馴染の女の子――何故かダメ人間

ツンデレ後輩――やはり、ダメ人間

そして――

主人公――当然、ダメ人間


みんなダメ人間だからこそ彼らは出会えたのだ



 と、ダメ人間というキーワードがやたら出てくる本作ですが、駄目なのは登場人物よりむしろシステムの方だったというのが正直な所。
 とにかく古臭く、攻略を進めるのが面倒な作品でした。序盤、個別ルートに入るまではひたすら、


行く場所(ヒロイン)を選択→話す話題を選択→会話の中での返事を選択


 を繰り返さないといけません。二十回ほど。何の罰ゲームだと。会話自体それ程面白くもないし。
 下級生シリーズとかと似たようなシステムですが、攻略ヒロインが三人(+1)しか居ないこの作品でこんな事を擦る必要がどこにあるのかと。同時攻略も無理っぽいし。
 単にゲームボリューム水増ししたかっただけなんじゃないかと勘ぐってしまう次第。
 
 で、頑張って個別ルートに入っても面白いとは言い難い、というか「ストーリー」というものがあるのか無いのかすら微妙な内容。
 一応三人とも山場らしきものはありますが、どれもこれも唐突でプロットも何もなくその場の思いつきで書いたんじゃないかという印象。いきなり父親死んだと思ったらSEXし始めたり、コミケに行ったと思ったら直後に売れ残った同人誌抱えて雨の中に佇んでいたり。もうちょっと描写すべきところがあるだろうが。
 テキスト自体はそれ程酷くなく、ヒロインも全員キャラが立っていて良かったと思うのですが、それを全く生かしきれていないシナリオ(らしきもの)。折角、競馬実況を聞くヒロインとか珍しい逸材だったのに。
 またルートに入ると他のヒロインが完全に空気になるのもマイナス。殆どモブキャラ並の出現頻度。というかサブキャラの二人のほうが良く画面に出ていたような……。
 主人公、ヒロインをダメ人間から脱却させる為に盛んに人との繋がりについてヒロインに説教するのに実際にはヒロイン以外との人の繋がりが激減していくという矛盾。一体何の皮肉だと。


 隠しルートのツクヨミルートだけはそれでもまだまともなストーリーらしきものがあったのですが、これも最後が唐突な印象であまりよろしい出来ではありません。
 ラストで『人間失格』を逃げ場にしてはいけないと唐突にコミュを閉鎖するツクヨミ。
 しかし、そもそも、『人間失格』というコミュが重要なファクターとなっている筈なのにゲーム内での扱いがあまりにも小さい為、『人間失格』を閉鎖するというツクヨミルートのラストに感情移入し難いというのがあります。
 序盤こそ『人間失格』はそれなりに存在感を持っているが、個別ルートに入ると殆ど存在が空気に。好意的に解釈すれば、主人公がヒロインと付き合う事になり徐々に『人間失格』に依存しなくても大丈夫なようになっていった。と、受け取ることも出来ますが……。実際、殆ど放置だったのは事実なわけで。
 そんな、忘れ去られたコミュの閉鎖をラストで大々的にやられても違和感しか残らなかったというのが正直な所。
 ツクヨミルートはプチ修羅場とか、主人公監禁とか面白くなりそうな要素があったのに、どれもあっさり片付けられていて残念至極。この辺もっとしっかりと書いていてくれれば随分と面白くなりそうだったのですが。特にいじめの被害者と加害者が鉢合わせ。しかも加害者は被害者と付き合っている男の事が好き、とかこれ以上無いくらいわくわくしたのにたったワンシーンで終わりとかふざけているのかと。いじめの背景にもその辺の事情があったりとか想像していたのに完全スルーだし。本当にふざけてるなと。


 絵に関しては合格点。というより、ここを評価出来なかったらこの作品で評価出来るところなど何もなくなってしまいます。
 ダーク系のHシーンがそれぞれのヒロインに用意されていますが、こっちをメインにして抜きゲーでも作っといた方がみんな幸せになれたと思います。


 『ダメ人間』を全面に押し出していた作品だったのに、ヒロインが全然ダメ人間で無かった印象。元ネタの太宰治の足元にも及ばないです。というか、この程度のダメ人間むしろエロゲでは標準レベル。エンディングだと全員ダメ人間から脱却する、みたいな感じだし。
 というかですね、『人間失格』を名乗るならせめて太宰位のダメ人間を出せと。結婚してひもになっておきながらその結婚相手が処女じゃなかったと知って発狂、俺を捕まえてくれと警察に飛び込む位のダメ人間を。


 ツクヨミルートで多少は評価あがりましたが、それでも全体的にシナリオがチープでボリュームが少なく、同人作品を値段だけ上げて商業で出しました。という印象の作品でした。新品価格三千円位だったらあまり文句も言えず楽しめたかもしれません。


『雨芳恋歌 センセイ。わたし、もうオトナだよ』 2011年6月24日発売



都会に出て学校教師になったものの、折からの不景気で仕事先の私学が廃校になった主人公。職探しでもするか、と途方に暮れていたところへ、田舎の父親から「産休で専制が足りん。戻ってきて手伝え」との連絡が。田舎に帰る気はさらさらなかったものの、今の自分の状況に疲れや虚しさを感じたのか、ふいとその誘いに乗ってみるとこにした主人公。だが、実家に帰ると、父親に「おまえの部屋はもうない。豊平屋に部屋を頼んであるからそこへ行け」と云われて追い払われてしまう。

渋々向かった先の民宿では、二人の女性が主人公を待っていた……。



 ストーリーだけ読むと普通のシナリオゲーに見えますが実際にはHシーン主体の抜きゲーにカテゴライズされると思います。
 体験版も冒頭からいきなりHシーン(夢オチでしたが)。ヒロインは二人しかいませんが、二人とも早々に手を出してしまいます。
 原画家クロサキ氏の作品をプレイするのは本作で三作目になりますが、塗りの関係か作品の方針か、今までの作品よりもかなりエロく仕上がっています。全体的に汁気が多い印象。


 シナリオライターは「おくとぱす」「四畳半」両氏の二人表記ですが、両者とも作品未プレイ。うちオクトパス氏はこれまで主に抜きゲーに携わってきた模様でその所為なのか、Hシーンがやたら長く感じられました。
 また、シナリオゲーの主人公はHシーンになると性格の急変するタイプを見かけますが、この作品は狙ってるんじゃと思える程それが顕著。それまで普通の好青年然としていたのに、いきなりレイプまがいにHシーン突入したときは何事かと思いました。かと言って本性を隠していたとかいう風でもありませんし。作品の展開上、早々にヒロインとHをする必要があってその為の措置と言ったところでしょうか。
 Hシーン以外のテキストは平凡ではあるものの水準は満たしていると言っていい出来。このレベルならシナリオゲーでも普通に買えます。まあ、体験版の長さでは見誤っている可能性も否定できませんが。最近、体験版部分だけ力入れて書いているような作品も多いですし。

 前述のようにヒロインは二人だけと昨今の作品ではかなり少なめ。フルプライス作品ではほとんど見た記憶がありません。
 その分(?)いきなり露出プレイかましてくれる巨乳泣きぼくろにHシーンを覗いた挙句自分も犯してとせがんで来る元カノの妹とヒロインのキャラは十分立っていますが。
 冒頭では夢の中で主人公の元カノが登場しますがOHPの紹介にも載って居ないので出番はほとんど期待できないでしょう。ヒロインの姉という設定なので登場すれば面白そうではあるのですが。出てくるとしてもエピローグ近辺でのトラブルメイカーとしての出現くらいでしょうか。
 その代わり、というのも変ですがサンプル見る限り3Pは豊富にありそうなのでその辺は期待。私としてはむしろ全部3Pでもいいんですが……。


 システム周りは可もなく不可もなく。仮想フルスクリーンがあるのはワイドモニター使いに取っては嬉しい所。
 抜きゲーという事でか射精場所とか、挿入場所選択とか、射精カウントダウンとかそっち方面に関しては妙に頑張っている感じなコンフィグ。こういうのって便利だと思う人も居るのでしょうか。私にはわかりませんが。
 一つ残念だったのはテキストクリック時のボイスカットがキャンセル出来ない事。これは結構好き嫌い分かれるみたいですが私は音声が途中でカットされるの嫌いなのでここだけは残念。
 (私の勘違いでちゃんと出来ました。)

 BGMも特筆するような点は無し。サントラ買おうと思えるような代物は、(少なくとも体験版部分では)ありませんでした。
 一つになったのが主題歌。作品の雰囲気に合ってないなあ、と。曲自体も微妙ですし。
 関係ないですが抜きゲーって妙に突拍子も無い主題歌附いてる事が多い気がします。エロ医とか。

 元々絵が気になっていた作品で、テキストは最低限のクオリティさえ満たしていてくれればいいやと思っていたんですが思ったよりもまともなテキストで一安心。
 主人公の性格急変と初対面の人間にタメ口というのが気になりましたが他は特に気になる程の事はありませんでした。Hシーン多めの萌え抜きゲという事を認識した上で購入すれば、そう外す事は無いんじゃないかという印象の作品でした。
 アリスソフト伝統の地域制圧型SLG第五段。今回は戦場を一気に広げて宇宙が舞台となります。
 老舗のアリスですし、SLG部分も今までの蓄積があるから大きく外す事は無い筈。一体どれだけの時間を奪われてしまうのだろう?…………発売前はそんな事を真剣に考えていたりもしました。

 期待値が大きかったというのは勿論あるんでしょうが、それにしても酷い出来と言わざるを得ないです。
 SLGパートは「どうしてこうなった」としか言えない出来。


こんにちはTADAです。
えーっと、誠に申し上げにくいのですが・・・・
「大帝国」の発売がけっこう後になってしまいます。

今年の頭の段階でほぼ出来上がっていたのですが、何というかちょっとゲームとして駄目なんです。
好きなテーマだけにあれもこれもやりたがってしまい、異様にプレイ時間が長く、やる事が多すぎて、
プレイするのがとてもしんどい物になってしまいました。
最初から難易度は高めで考えていたのですが、たぶんムズ過ぎ・・・いや、めんどくさいだけ
正直、自分で一度プレイはするけど2度3度はやってられない
まぁ、ようするにゲームとして駄目です。
アレだな、好きすぎる分野の物は作ったらこだわり過ぎて破綻すると言うのは本当だな。

皆さんに遊んでもらうものとしては納得いかないので
ゲーム部分を まるまる 作り直します。

そろそろ発売だろうなぁと思って待って下さっていた方、申し訳ありません。
開発チームのみんなにもすまないです。
無計画野郎でアホなんで、たまに やってしまうんです

現在、いってんちろくを巻き込んで再プランを作っていたのがなんとか纏まりました。
問題となった点はほぼ解消され、なんとかいけそうです。後は組み立てていくだけです。

今年は、夏=大帝国 冬=もう一本 の予定でしたが変更します。
冬の一本は予定どおり進んでいるので大帝国はその前後になるかな

と言う訳で、しばらく新作の発売は無いです、ぺこり。
それまでアリスソフトを忘れないでね。



 発売前のアリスのTADA氏の発言ですが、流石開発者ですね。発売前にここまで大帝国を正確に批評出来るなんて。

・異様にプレイ時間が長く、やる事が多すぎて、プレイするのがとてもしんどい

・たぶんムズ過ぎ・・・いや、めんどくさいだけ

・一度プレイはするけど2度3度はやってられない

 大帝国は正にこの通りの作品でした。
 え、ここから作り直した? ははっ、ご冗談を。

 と、いう事で、大帝国のSLG部分の感想は大まかに言えばTADA氏の言ったとおりで付け加える事なんてあまり無いんですが、より細かく言えば、

①提督が1ターンに2マスしか動けず移動が面倒
②攻めこむ際に敵の戦力が分からない。索敵も出来ない。
③攻めこんで勝てなかったら即ゲームオーバー。でもそのままだとゲームオーバーにならないのでプレイヤーが陸軍にバンザイアタックをさせなければならない。
④②+③の理由により、セーブしてから敵戦力を調べてロードするのが基本戦術。
⑤敵が定期的に攻めこんできて鬱陶しい。しかも威力偵察程度の雑魚が。
⑥固有スキルの性能が貧弱でユニットの個性に乏しい。
⑦能力値に占める指揮値のウェイトが非常に大きく、指揮値が高い提督=優秀。指揮値が低い提督=無能。と非常にシンプル。
⑧ユニットがレベルアップしてもあんまり強くならない。
⑨キャラクリしても同じ。
⑩レベル上げるよりお金を貯めて強い艦を与えるほうが断然強い。
⑪どんなに優秀な提督でも艦が貧弱だと無能な提督+強い艦に負ける。
⑫兵種によって攻撃優先順位が決まっているので空母が絶対有利。逆に潜水艦はかなり不利
⑬潜水艦は攻撃優先順位が低いだけで普通に攻撃を受けるので潜水艦だけだと戦艦や空母にフルボッコにされる。
⑭艦載機の概念は無い。
⑮上記の理由により後半は空母だらけになって個性もへったくれもなくなる。
⑯一応艦種毎にバリエーションはあるが、個性に乏しく使える艦は限定的。
⑰一艦毎の攻撃回数が限られているので侵攻して勝つにはとにかく数が必要。少数精鋭なんて戦い方は通用しない。戦いは数だよ兄貴!
⑱傷ついた艦は侵攻作戦に参加出来ない。ひたすら回復するのを待つのみ。
⑲提督はニマスしか移動出来ないけど艦は何処へでもワープ出来る。提督から艦を外して別の提督に与える簡単なお仕事です。
⑳クリアしても周回特典は期待出来ません。勿論育てた提督も艦も全てリセットです。

 とにかく面倒、ひたすら面倒。普通にプレイしようとすると、セーブ&ロードが必須になる時点でゲームとしておかしいと思います。
 まさかアリスソフトに本格シミュレーションなんて求めてないんだからせめてサクサクストレス無く遊べるゲームを作ってくれと言いたくもなります。てかせめてSDキャラは残しとけよ。

 というかですね、バグで提督画面でShift押しながらスキルをクリックすると自由にスキル付け替えられるんですが、これ、実はバクじゃなくてただの救済措置なんじゃないかと、かなり本気でそう思えてしまいます。


 ADVパートも残念の一言。まずテキストの質そのものがこれまでのアリス作品より劣化。それに加えてイベントを見るのがとにかく面倒。
 基本1ターンに1回イベントを選択して見ていくのですが、イベントの数が多すぎて普通にプレイしていくとクリアまでにイベントを見終わるのはほぼ不可能となります。その為クリア寸前で敵を生殺しにしてイベントを進めていく事になるのですが、その間も敵は定期的に攻めこんで来るため面倒くさい事この上ない。
 せめて1ターンに2回か3回イベントを消化出来るようにしていれば随分違ったと思うのですが。デバックなりなんなりで誰一人面倒だとは思わなかったのでしょうか、この仕様。
 シナリオ自体も微妙。大番長みたいにヒロイン毎のルートとか国ごとのルートとかあれば良かったのに。ネタバレなので誰とは言いませんが、まさかメインルートでヒロインが寝取られるとは思いませんでしたよ!というか、CGの無いNTRシーンとか誰得?
 かと思ったらメイン格と思わせてHシーンもルートすらも居ないヒロイン居るし。一体何がやりたかったのやら。
 また、主人公の性格上、Hシーンが唯の作業にしか思えないのもマイナス。加えて陵辱イベントも殆どなしで外伝に押し込まれる始末。
 そもそもHシーンが非常に貧弱。回数が多いとは言え基本一回のHにCG一枚。なのでテキストだけ流れて画面真っ黒なんて箇所がやたら目立ちます。

 長々と書いてきましたが期待が大きかった分失望も大き方というのが正直な所。
 実際、エロゲではもっと酷いSLGなんて腐る程あるのでこの程度でもエロゲの中では優秀な部類には入ると思います。地雷、という程酷い出来ではないかと。
 ただ、もう一度やるか、と言われても力なく首をふるだけですが。



 以下、ネタバレありです。

 脱衣戦闘という要素に引かれて購入。こういういかにもエロゲといった感じのギミックは大好き。
 プレイしてみるとその点に関しては満足の行く出来だった。脱衣のパターンも多くある程度脱衣箇所をコントロール出来るので自分のやりたいように脱がせる事も出来る。
 残念なのはバトルの大半を占める雑魚戦に脱衣のだの字も無い事。折角の脱衣ゲーなのに雑魚を無機質な機械にしてしまったのはコストの問題だろうが残念至極。

 脱衣ゲーなのにH度という事では今ひとつどころの騒ぎではなく全く足りていない。
 敵味方問わず陵辱展開などは一切無し、豊富なサブヒロイン勢もバトルでの脱衣以外のお色気は一切なし。
 ヒロインに関してもHシーンは一人当たり1~2回とかなり少なく物足りない。一部シーン削除でもしたような箇所が見受けられるが、明らかに力の入れどころを間違えている気がする。
 そもそも個別ルート自体、共通ルートが終了し、ルートが確定したと思ったら、直後にヒロインと相思相愛だった事が判明→Hの流れでユーザー置いてきぼり。手を抜くにも程がある。

 シナリオに関しては徹頭徹尾全く面白いと思える箇所が無かった。
 一番は主人公のキャラの不愉快さ。
 ストーリー上の設定では序盤、魔法の才能は無いものの必死の努力で才能を補ったみたいな感じになっているが、この努力という部分、作中キャラ達は手放しで賛美するものの、見ていて全く同意出来なかった。

 主人公の行った努力、身も蓋もなく言えばゲーセンでゲームをひたすらやっていただけである。
 勿論そのゲームの成績がアカデミー入学の条件なのだから、普通のゲームと一緒にする事は出来ないが、それしか行っていないのも事実である。

 例えば野球選手になりたい少年がバッティングが下手だからとひたすらバッティングセンターに通うというのは賞賛されるようなものなのだろうか。
 上手くなりたいなら他にも参考書を読むなり、指導を仰ぐなりやる事は多々ある。それをせずにひたすら我流で練習をしたところで、それは思考停止に他ならない。

 この主人公の関しても同様。すぐ近くにはその道の天才が二人もいるのだから、アドバイスなりなんなり受ける事は出来ただろうに、プライドが邪魔でもしたのだろうか、教えを乞うどころか練習している事さえ秘匿している有様。そもそもゲーセンでの練習以外のアプローチが殆ど見受けられない。
 主人公はゲーセンでのプレイ回数が突出していた事が作中で語られるが、逆に言えば、彼はそれしか行っていなかったのであろう。もはや努力しているというよりも、努力という名の現実逃避にしか見えなかった。目標に向かって、たとえそれが無駄であれ、何かをしているというのは焦燥感を打ち消すために執拗な処置だったのかもしれない。傍目には現実から逃げ回っているようにしか見えなかったが。


 シナリオに関しては単純な勧善懲悪ストーリーで退屈な事この上なかった。
 この作品に限った事ではないが、十八歳以上がプレイするにしては勧善懲悪というのは単純過ぎる気がしてならない。水戸黄門みたいなものなのかもしれないが。
 全てのシナリオが性善説に基づくヒロインの自己啓発のような印象を受けた。極論すればアンパンマンのストーリーを若干複雑にしたようなもので、昨今の仮面ライダーやガンダムシリーズなどに比べれば恐ろしく単純な流れ。


 私がこの作品を楽しめなかった一番の理由はシナリオライターと考え方が違う、若しくはシナリオライターが想定したユーザー層の人間ではないという事なのだろう。


「自分のためだけに他の人間を犠牲にしたいんだね」
「でも、そんなこと、1度も思ってなんかいないっ!」



 七夕ルートでのピエロと七夕のやり取りが象徴的だった。
 魔砲使いという「勇者」で有るために七夕はクラヤミという「悪」を必要としていると七夕を糾弾するピエロ。それを否定する七夕。
 しかし、そう考えるのは人間として当然の事ではないだろうか。

 もし人が死ななくなったら葬儀屋は商売上がったりである。それは困る。言い換えれば彼らは人の死を必要としている。しかし、だからといって彼らが悪なのでは無い。そうしなければ食っていけないだけなのである。
 同様に、もし結婚する人間がいなくなれば、ブライダル関係の人間は困るだろう。しかし、だからといって彼らが人の幸せを願う善人というわけではない。葬儀屋にとって人の死が飯の種であるように、彼らに取っては人の幸せが飯の種なだけに過ぎず、その本質は変わらない。

 光が無ければ影が存在出来ないように「悪」が存在しなければ「勇者」も存在できない。それは純粋な事実に過ぎず、そこに善悪という倫理観の介在する余地は無い。

 主人公達はそういった、いわば人間の本性を否定し、あたかも自分たちが聖人君子であるかの如く振舞い続けた。
 その非常に傲慢でどこまでも尊大な姿は滑稽ではあったかもしれないが、とても愉快なものではなかった。



 脱衣ゲーとしてはそれなりに楽しめるものの、あくまでそれなりであり、周回プレイなどする場合を考えれば、システムもお粗末という印象が強いです。そもそもフリーバトルが用意されていないとか、制作陣は頭に脳味噌詰まってないのかと問いただしたくなるレベル。
 昔ながらの勧善懲悪ストーリーが好きな人はいいかもしれませんが、それ以外の人には三千円以上のお金を出すのはお勧め出来ません。



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