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 最初に言いますと、この作品は非常に使い古された簡単な一言で形容する事が出来てしまいます。原画家の無駄使い」と。
 と言うわけで以下、蛇足のような作品レビュー(ネタバレ有り)です。


 プレイしていて最初に気になったのはテキストの質の悪さです。誤字脱字が多いとか、センスが無いとか、笑いが滑っているなんていうシナリオライターは掃いて捨てるほどいますが、ここまで単純に文章力の低いシナリオライターは初めてでした。
 しかし、この作品のシナリオライターの場合、そもそも基礎的な日本語の使い方がきちんと出来ていません。特に助詞の使い方がおかしい箇所が多く、真面目に読んでいると頭の痛くなるような文章が多々出てきます。きっと小学校や中学校できちんと国語の授業を受けていなかったのでしょう。おかげで「藁をも縋る」なんて言葉が出てきた時も何やら生暖かい目で見ている事が出来ました。

 シナリオに関してはまずバランスの悪さが気になりました。
 とにかく共通ルートが長い。共通ルートだけで二十章まであります。で、前半はよくある萌えゲーのようなヒロイン紹介を兼ねたライトタッチな展開なのですがその後はずっと廃校問題のお話が続きます。この辺は完全に質より量で中だるみが激しくとにかくダレる。かと思いきや「メインヒロインは実は昔は暗殺者をしていました」みたいなとんでも設定がいきなり出てくるしで、いやお前何がしたいのかと。
 で、そのあとに続く個別ルートはわずかに三章のみですがこれがまた酷い。もう十分シリアスやったんだから普通の萌ゲにありがちなイチャラブでもやっておけば良いものを、全ルート共かなり強引に問題を起こしてそれを解決していくというパターンなので非常に展開が読みやすい&色々と設定が破綻している印象が強いです。まあ何にも起伏がないまま物語締める方が難しいですし、穿った見方をすればFDを見越しての措置なのかもしれませんが。

 キャラクターに関して、五人居るヒロインはそれぞれキャラが立っていて良かったと思いますし、サブヒロインもほぼ確実にFDで攻略対象になる事を前提に作られている気はするものの良い味を出していたと思います。ただそれ以外のキャラクターが色々酷い事になっていました。
 中でも筆頭は親友キャラの久志。これ程単純にウザいと思えたキャラは初めてかもしれません。
 ゲーム序盤はただのつまらないオチ担当のお笑いキャラでしたが、廃校問題が出てきて主人公たちが廃校阻止の為に神那島クルセイダーズを立ち上げ、真面目ぶった態度を取るようになるとそのウザさが加速度的に上昇していきます。

 一言でいうなら神那島クルセイダーズ獅子身中の虫。若しくはゼークト理論で言う所の無能な働き者。

 神那島クルセイダーズ、その中にあって久志の行動は目を見張るものがあります。悪い意味で。
 一人で暴走した挙句やることなす事全て裏目に出てその尻拭いは全て他人任せ。結果的に敵陣営が手を拱いていたクルセイダーズほとんど一人で崩壊に追いやったんですから。埋伏の毒として相手側から送り込まれていたと言われたらあっさり信じるレベルです。正直、

誠悟「どうして、どうして俺たちを裏切ったんだ久志!? 仲間じゃなかったのかよ!!!」

久志「裏切る? 僕は最初から誰も裏切ってなんかいないよ。君達が勝手に僕の事を仲間だと勘違いしただけだろう」


 みたいな展開を期待していました。無理だとは知りながらかなり本気で。

 もっとも、実際には本人にはそんな自覚は無く、自分は頑張っていると信じてやっていたのですから質が悪い事この上無しなのですが。いやほんと、さっさと銃殺にしてしまえと。

 他にも夏ノ雨の夏子が聖母に見えてくる独善的で尊大な母親とか、殆ど出オチの事件の黒幕とか、シスコンの暗殺者とか、色々と本人と周囲の行動に突っ込みどころがありすぎる生徒指導教師とかストーリーを進める為にキャラクターを強引に動かしているのでサブキャラクター全般が性格とか行動とか倫理とか色々と破綻しすぎています。しかもさらに質の悪い事に「色々理由はありますが実は悪い人なんて誰もいませんでした」みたいなオチまでつけられてるし。シナリオライターの趣味なのでしょうが合わない自分には非常に気持ちの悪いものでした。萌えゲーのヒロインにはプレイヤーへの配慮か、負の感情を完全に排除したものが多いですが、これもその亜種なのでしょうか。

 絵に関しては流石の出来だとは思いますが如何せん量に問題があります。シナリオライターもその辺考えていないので余計に。CGの枚数が決められているのならCGが必要な場面をその枠の中に収めればいいのですがそれが出来ていません。なのでどうしてもCG不足が目につきます。

 システム面は文句ありません。絵と並んでこの作品でもっとも優れている部分でしょう。個人的にワイド画面対応だったのがありがたいです。


 原画家のおかげで売れた作品であり、どう贔屓目に見てもシナリオはその足を引っ張っているレベルでしかありません。が、絵買いと割りきってしまえば我慢出来ないと言うほどのものではないと思います。
 折角の魅力的な絵、次はもう少しまともなシナリオライターと組んで作品を作ってもらいたいものです。
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