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ゆきこいめると

OHP
批評空間の点数:88点

 ピュアガール、イノセントガールとハーレムルートがあり、このゆきこいめると購入の動機もハーレムルートを期待してのものだっただけにハーレムルートが無いというのは大きなマイナスでした。なんで一番肝心の部分を作ってないんだフロントウイングは!?

 が、文句を付ける点はその位で他の部分に関しては何の文句も付けられないような素晴らしい作品だったと思います。
 いわゆる萌えゲー、いちゃらぶゲーなどと呼ばれるような内容の作品ですが、そういった作品に必要な物全てを過不足なく備えている作品であり、本当に何処にも文句のつけようがありません。
 ヒロインは全員魅力的。告白してから即セックスに雪崩れ込む作品が多い中、ゆきこいめるとは告白・キス・セックスをきっちりと分けて書いており、その間間の二人の微妙な距離感の変化もきちんと丁寧に描写する事によって非常に甘々な雰囲気の醸成にも成功しています。またそれでいて四人のヒロインのシナリオはそれぞれテンプレ化する事無く一人ひとり違う流れで恋人としての関係を深めていっているのも好印象。告白は愚かセックスのシチュやタイミングまでテンプレ化して流れ作業的に進めていく作品もありますからね。そういった作品に感じる違和感や作業感を感じなかったのは大きいです。
 また、個別ルートに入って以降も他のヒロインが神かくしに合わなかった点も高評価。個別ルート入った途端他のヒロインが全く出てこなくなる作品多いですからね……。それに合わせて二人の関係だったり性生活だったりが他のヒロインにバレる展開が色々入っていたのも良かったです。そういうの大好きなので。

 とにかく全員甘々なシナリオが徹頭徹尾展開されるシナリオは見事の一言。特に終盤で良くある無駄且つ強引なシリアスに逃げなかった点は賞賛に値します。
 某ライターさんが言っていましたがシリアス入れると終盤の流れが楽なんですよね。問題発生→解決→大団円の流れが作れますから。
 そういった楽をせず最後まで甘々ないちゃらぶを描き切ったという点がこのゆきこいめるとの一番の素晴らしさだと思います。

 返す返すもハーレムルートが無かった事が残念でなりません。そこさえ無ければもう本当に文句のつけようの無い作品でしたから……。


予約済み

プラマイウォーズ
 体験版プレイ済み。何時ものASa Projectといった感じのハイテンションギャグコメディ。
 ひとつ飛ばし以上恋0以下と言った感じでひとつ飛ばし恋愛はわりと酷かったけど今作はそれなりに期待出来そう。ただ声優陣は前作より劣るかなあ……。
期待度:80%

検討中

すうぃ~と☆SwitcH
 前作がそれなりに良かったので検討したもののいまいち決定打に欠けて予約に至らず。3Pの存在が確認できればその時点で予約しようと思っていたものの残念ながらサンプルに見当たらない……。
期待度:60%

イブニクル
 絵やシナリオ的には魅力があるものの凌辱が有る&最近のアリスの打率の低さから怖くて予約出来ない。発売後評判が良ければ。
期待度:60%

回避

クロノクロック
 設定は面白そうなものの精神的不能の主人公に全く魅力を感じないのが致命的。
 お前そんな能力あるならもっと他にやることあるだろう!?
期待度:30%
 


サノバウィッチ

OHP
批評空間の点数:74点


 発売日に購入したものの、前作のトラウマからどうにもプレイ意欲が湧かず発売から一ヶ月近く時間を置いてのプレイとなった本作。結果的にはこれが大正解でした。
 というのも、私は最初寧々ルートを最後プレイしようと思っていたのですが、他のユーザーの話を聞くとこの寧々ルートが非常に評判が悪かったので予定を変更して二番目に攻略してしまう事にしたのです。
 どうしても最後にプレイしたルートは記憶に残りやすいですからね。あんな胸糞悪いルートを最後にプレイしていたら作品全体の評価も今より大分悪い物になっていたと思います。
 複数ライターの作品には珍しい事ではないのですが、ルートによって出来の大きく異なる本作。センターに鎮座しシナリオ的にも一番優遇されている寧々ルートに大きく足を引っ張られた印象の非常に強い作品でした。

 と言っても寧々というヒロインが駄目なわけではありません。むしろ共通ルートをプレイした時点では四人のメインヒロインの中で一番魅力的に映ったのが寧々でした。しかし、そんなヒロインの魅力は個別ルートによって木っ端微塵に打ち砕かれてしまった印象です。
 なんというか、肝心な部分で雑な印象を受けるシナリオでした。特に気になったのが魔法の発動によって別れる事を知ってしまってからの二人の行動。
 いや、お前らあっさりと諦め過ぎだろ、と。
 ちょっと手段を模索してそれが駄目だとわかるとあっさり切り替え最後の思い出作りに移行するので二人して悲劇に酔っているだけにしか見えませんでした。
 RESTARTの展開が最初から企画にあったのでこの辺適当に済ませたんでしょうが、魔法なんてものがある以上どうとでもやりようはあるように思えちゃうんですよね。
 そんなわけで寧々ルートの終盤は悪い意味で二人だけの世界に浸った安っぽい茶番にしか見えませんでした。

 しかし、更に質が悪かったのがその後に始まる寧々ルート後半部分とも言えるRESTARTでした。

 RESTARTをクリアし終えて心に残ったのはなんとも言えない薄ら寒さでした。
 魔法の効果が発動し、今の世界と別れを告げ彼女の望んだ(?)世界へと精神だけ飛んでいった寧々。彼女はそこで一度は離れ離れになった柊史と再び出会います。寧々の事は知らなかったこの世界の柊史でしたが元の世界の柊史が持たせた心の欠片によって寧々との記憶を思い出し無事二人は再び結ばれましためでたしめでたし。
 ……なのですがね、私にはこの寧々の柊史に対する愛情、ある種の狂気にしか映りませんでした。
 というのもシナリオを読んだ限り二人の柊史は決して同じ人間ではなく姿形が同じだけの別の人間に過ぎないんですよね。心の欠片にしてもあくまで記憶を移植したに過ぎず、記憶を思い出したわけではないので寧々と別れた以降の柊史の記憶は心の欠片には入っていません。いくら寧々との記憶を持っているとしても二人の柊史はれっきとした別の人間なのです。
 しかし寧々は新たな恋人である柊史が元の柊史と同じ人間であるとしか認識しておらず無邪気に新たな恋人との愛を育みます。これが狂気で無くて一体何なのか。

 失った恋人と瓜二つの人間にかつての恋人の記憶を移し元の恋人が返ってきたと喜び新たな恋人とする。


 近未来物のSFとかでありそうというのがプレイ中に浮かんだ感想でした。死んでしまった恋人を模して作ったアンドロイドに恋人の記憶を移植するとか探せばいかにもありそうです。

 柊史ではない柊史と新たな恋を育む寧々。一見幸せいっぱいの甘々なのですが、上記のような理由で額面通りには二人のいちゃつきっぷりを受け止められずただただ寧々の歪んだ愛情だけが印象に残るシナリオでした。
 こういうシナリオも書き方によっては味が出て良いのでしょうが、少なくともこの作品でやる必要があったようには思えません。
 これだったらシンプルに柊史も同じように魔法を使い寧々のいる世界へ追いかけていくとかで良かった気がします。まあ、好みの問題もあるのでしょうが……。
 

以下他のヒロインルート毎の感想

憧子
 最初にクリアしたヒロイン。良くあるパターンの話ですよねという以上の印象は残っていません。どこかで見た、何処にでも有る話という感じ。寧々と同じく共通ルートでは輝いていたのですが個別ルートではその魅力を十全に披露しているようには思えませんでした。残念。
 悪い意味で印象に残ったのがラストの結婚云々。取って付けたような発言で非常に安っぽい印象を受けました。同じように結婚の話をするめぐるルートでは全然そんな印象は受けなかったんですけどね。この辺は書き方の問題なのでしょうか。
 良くも悪くも凡作と言った印象のシナリオ。点数着けるなら60点くらい?


和奏
 サブヒロイン扱いであまりシナリオの分量は無いですがきちんと纏まっている良シナリオだったと思います。
 というかこの作品、魔女設定と深く絡まない部分程よく出来ている印象なんですよね……。



 紬ルートの感想をあさっているとやたら「ばぶみ」という言葉が目についたのが印象的。つまりはまあ、そういう事です。
 印象に残ったのが主人公の過去の回想。家に訪ねてきた担任の教師とクラスメイトから『他人の気持ちを感じ取れる』故に感じてしまった強烈な吐き気。
 他者の偽善っぷりを上手く表現しており柊史が『魚の死んだような目』をするに至ったであろうエピソードの一つとして短いながらも上手く書かれていたと思います。
 他のルートでもこういったエピソードは挿入して欲しかった気はしますが、そういった偽善からかけ離れた位置にいる紬との対比という意味でもこのルートに入っているのが一番相応しかったのでしょうね。
 シナリオとしては紬とアカギの意外な接点など、シンプルではありますが綺麗に纏まっていた印象。
 何より紬というヒロインの魅力を十二分に発揮できていたのが素晴らしいですね。
 めぐるルートに次いでお気に入り。

めぐる
 全ヒロインの中で群を抜いて評判が良かったため攻略を最後に取っておいたのですが大正解でした。
 とにかく甘々でヒロインの魅力をこれでもかと見せつけるようなシナリオ。ゆずソフトに求めていた物を具現化したようなシナリオであり文句の付け所がありません。このルートだけなら最低でも90点は付けたいところです。
 寧々ルートなどと違いあくまで二人の恋愛を物語の中心に据えて書かれているのが良いですね。魔女に関するエピソードも無駄な事はせず綺麗に纏まっていて良かったです。
 また、告白してから即セックスに雪崩込まなかったのが好印象。付き合い始めてキスもした。だけどセックスはまだ出来ない。でもしたい。そんな微妙な時期の二人の心情が上手く描かれていました。
 最近のエロゲーだと告白したと思ったらそのままセックスまで間を置かずに行ってしまうシナリオが多数ですからね。そんな中でこのめぐるシナリオは輝いて見えます。
 主人公の能力に関してもめぐるシナリオが一番綺麗に消化できていましたね。なかなかに心憎い展開でした。



 他、主人公の父親がいい味出していた印象。あのキャラ自体はあまり好きではないのですが息子の彼女とのやり取りの場面でひたすらニヤニヤ出来ました。主人公の両親は行方不明がデフォのエロゲ業界ですが、もっとこういうのが増えて良いと思います。
 ちょっと期待はずれだったのが主人公の能力の扱い。めぐるルートでは上手い事使えていたと思いますし、紬ルートでのエピソードも良かったと思いますが、もっと色んなパターンで自分の能力と向き合う主人公を見てみたかったです。

 全体としてみるとやはり寧々ルートが足を引っ張っている印象の作品でした。純粋な出来の問題もありますが、それ以上に彼女のシナリオが優遇されているのが問題。
 シーン数一つとっても彼女だけ他のヒロインに比べ倍以上用意されていますからね。シナリオの出来が良ければそれでも良いのでしょうがRESTARTなどひたすら真顔でプレイしていたので、そこでいくらえっちいシーンを入れられたところで嬉しくもなんともありませんでした。その枠めぐるや紬に譲ってくれよと。

 めぐるか紬シナリオのライターに寧々も書いてもらっていれば全然違った事になっていたのになあと、そんな心残りを強く感じてしまう作品でした。

ちちゆりガールズ

 焔すばる先生の処女単行本「ちちゆりガールズ」
五話構成の「搾乳淫魔リィリ」
二話構成の「桃百合学園 ひみつのソープ部」
「キチクヨウセイ」
「どきどきびーちぷでぃんぐ」
の九話四作品が収録されていました。




予約済み

ミライカノジョ
 今月の大本命。前作が惨憺たる出来だったけど今作はライターが変わっているのであんな事にはならないと信じたい。
 まあ、3Pシチュメインになる事は確定していますのでシナリオが多少酷くても許せてしまえるんですが。
期待度:90%

花の野に咲くうたかたの
 黄昏のシンセミアみたいなのを期待してたけど、早々にサブヒロインのえちぃが無いことが判明してしまい期待半減。というか、一番魅力的なヒロインが攻略対象じゃない時点で……。
期待度:40%

ゆきこいめると
 前作、前々作であったハーレムルートを期待しての購入。
 あとロリ巨乳っぽいヒロインがいるのも気になるけどCGで見るとあんまロリ巨乳してないのでそっちはちと不安。
期待度:60%

美少女万華鏡 -神が造りたもうた少女たち-
 随分延期しましたがやっとマスターアップした模様。
 今作はダブルヒロインでしかも3Pもあるみたいでそれだけで期待が膨れ上がります。金髪と黒髪の3Pとかたまらないね!
期待度:80%

回避

シロガネ×スピリッツ!
 一旦は予約したものの体験版の出来が酷かった為キャンセル結構。エロゲの予約キャンセルしたの生まれて初めてです。
 主人公が不愉快極まりなく戦闘シーンも陳腐。プレイしていても不快指数だけが高まりそう。絵は良いんだけどなあ……。
期待度:20%
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