漫画レビュー「ここは快楽荘」

奈塚Q弥十二冊目の単行本「ここは快楽荘」
四話構成の「アパートの鍵、貸します」と二話構成の「あきばっぱらだいす」の六話二作品が掲載されていました。

　強引にアパートに転がり込んできた男装の家出少女『みなと』。アパートに住まわせる代わりに彼女の身体を美味しく頂くがその姿を他の見られた事から次々と他のアパートの住人達と身体を重ねて行く事になる「アパートの鍵、貸します」










　冒頭こそシンプル（？）な全裸セックスですが、それ以外は縛ったり縛られたり密室の中でやったりとわりとバラエティに富んだ展開。３P４Pもあるのですが、緊縛プレイとの合わせ技なので純粋な複数人プレイとしてはちょいといまいち。
　そしてなにより終盤、せっかくみなとの姉が出てくるのに姉妹丼が無いとはどういう事だと小一時間。　



　秋葉原で出逢ったコスプレをした金髪少女。彼女に秋葉原を案内したところ、お礼に濃厚なおもてなしを受ける「あきばっぱらだいす」




途中、彼女の友人たちも参戦しての６P展開へ。ページ数短いのが残念ですが。




なんだか色々ギリギリなコスプレ姿も披露





　前後編ではなく、第一話、第二話とあるという事は三話以降も続くのでしょうか？


　掲載されている二作品とも読み切りでは無い為かエッチシーン以外のストーリー部分に結構ページ取られていたり。また、一回のセックスに色々詰め込みすぎてエロシーンの一つ一つに消化不良感が出てしまっている印象。「アパートの鍵、貸します」の第一話などは一回のセックスに多くのページを割いて濃厚な感じに描けていただけにそれ以外のシーンはややいまいちな印象なのが残念。
　ただ、むっちりとした絵柄は魅力的で全体的に着衣エッチが多いのでそういうのが好きな人にはお薦めの作品です。