コミケなどでも話題になっている二次元創作物による表現規制問題。具体的にどのように変化しているのか、各社の対応にはどのような違いがあるのか。いくつかの作品を比較してみました。
コアマガジン
編集者が逮捕され、ある意味今回の問題の発端ともなったコアマガジン社。立場が立場なだけにわりと劇的な変化が見受けられました。
まず手入れが入る前の状態。
商品詳細を見る 薄い黒色の長方形の消しが一本入っているのみ。小さいコマにはそれすら無いものも多く見られます。
次に手入れが入り編集者が逮捕された直後の作品
いつの間にか少女は 雨蘭(Amazonでの取り扱い無し)
一転して生殖器全体が白抜きとなります。当事者という事もあってかかなり極端な対応という印象。
ですがこれは流石に評判が悪かったのか直ぐに変更になった模様。
白抜きは短期間で終了し、生殖器全体へのモザイクに変化しました。元の絵に沿う形でモザイクが掛けられているので形自体は認識出来ます。
ワニマガジン
好きだらけ なぱた(Amazonでの取り扱い無し)
続いてワニマガジン。初期のコアマガジンと同様の薄い黒の長方形による消しですがワニマガジンの方がやや消しの数が多い印象を受けます。
続いて最近発売の作品。黒の長方形による消しはかわりませんが色が濃くなり数、大きさも増加している事が見て取れます。
茜新社
今日も寝かせないから 源五郎(Amazonでの取り扱い無し)
前二社と似たような消しですが長方形ではなく、生殖器の端から端までを黒で塗りつぶす格好になっています。色も若干濃い目。
未姦成少女篇 三月さんいち(Amazonでの取り扱い無し)
続いて最近発売の作品。消しの幅がかなり太くなっている事が見受けられます。
なお、同じ茜新社で発売時期もほぼ一緒のComicLOの場合はモザイクでの処理がされていました。この辺は単行本と月刊誌での差でしょうか。
各社差はあるもののやはり総じて当局による締め付けの影響を受けている事が見て取れます。それが「指導」によるものか自主的なものかはわかりませんが。
東京オリンピックに向けてますます締め付けを強くしていくなどという噂も漏れ聞こえてきており、二次元産業の今後が不安になる出版業界の変化ではあります。