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 一度だけゲーセンでプレイした事があります、アイドルマスター。確かCランクくらいでクリアしたのかな。つまらなくは無かったですが、当時三国志大戦をメインにプレイしていたのでハマることはありませんでした。ちなみにクリアしたヒロインは今回リストラ食らっていたり。
 そんな感じで基本他人事なアイマス騒動ですがそれなりに興味深く見させてもらっています。

 なんというか、動画のインパクトがあり過ぎて困ります。ほとんどライバル会社のネガティブキャンペーン映像と化してますから。
 最初に話を聞いてから見たときは「ブーイングでも飛んだのかな?」ぐらいに考えていたんですが、出てきたのはそれよりも遥かに衝撃的な映像。敗残兵よろしくただただ粛々と撤収していく漢達の後ろ姿には色々と来るものがあります。第一次大戦で東部戦線から引き上げてくるドイツ兵を思い浮かべました。
 それはさておき今回の騒動、色々と考えさせられる事が多かったです。


 そもそも今回の騒動で一番最初に疑問に思ったのが、販売元のバンダイナムコは何故このような考えられる限りでも最悪に近い暴挙に至ったのかという事。
 もし発表が男性ユニット(ジュピター)の追加と既存キャラ(竜宮小町)のリストラ、どちらか片方だけならここまで反発は大きくならなかったでしょう(どの道反発は受けたでしょうが)。しかしよりにもよってその二つを一遍に発表してしまったのですからこれは暴挙と言ってしまってもいいと思います。これでは多かれ少なからジュピターを入れるために竜宮小町を削ったという印象を持たれてしまいますから。そして、両者を天秤にかけて前者を選択するような既存ユーザーなどほぼ居ないと見ていいでしょう。

 騒ぎの拡大という意味でもこの二つには相乗効果があった事と思われます。ジュピター加入対する不満の吐き出す時に竜宮小町のリストラが免罪符か大義名分のような役割を果たしていたと思われるユーザーも見受けられたので。ジュピター加入を表立って批判する事が憚られるような人でも9.18騒動と一括りにしてしまえば大手を振って抗議出来る。そんな側面もあったのではないかと。

 しかし、この反発必至の二つ改悪に踏み切った理由がいまいち理解できません。リストラの方は容量や経費の問題などそれらしい理由附けはまだ出来そうですが問題はジュピターの方。ライバルを出すにしてもそれが男である理由が無いんですよね。三人とも女か男装か最低でも男の娘にしておけば反応は全く違ったでしょうし。

 それをしなかったという事はやはり這々で言われているように女性客を当て込んでだったという結論しかないのでしょうか。理解しかねますが。出すハードやゲームの性格上女性にターゲットを絞ったとしてもそこにどれほどの効果があるのか甚だ疑問です。が、それ以外に納得出来るような理由が無いのも確か。私が想像するよりもアイドルマスターをプレイする女性ユーザーは多いという事なのでしょうか?

 もっとも、たとえそうだとしてもリスクが大きすぎて蛮行には変わりない気がしますが。シルエット以外で男が出ないというある意味萌えエロゲよりも処女性の強かった作品でイケメン(?)男性ユニットは劇薬もいいところでしょうに。もしかしたらその辺の反発度合いを制作側は見誤ったのかもしれません。だとしたらリサーチ不足もいいところです。既に今から十年近く前には、「攻略ヒロインは全員処女です」とユーザー向けに発言し大躍進を果たしたメーカーがあったというのに!


 それにしても、これが日本人というべきなのかアイマスユーザーが特別なのか、彼らの紳士的な行動は特筆に値すると思います。
 後々の騒ぎの大きさを鑑みれば、あの発表の場で暴動が起きても不思議ではないのですがそれが一切なし。多少ブーイングが飛んだ程度で罵詈雑言すら聞こえず最後粛々と退場するのですからジェントルマンというほかありません。それだけに哀愁の漂いっぷりがハンパないわけですが。
 ネットで燃え広がった大きな怒りの声。ある意味アイドルマスターという作品が如何に愛されていたかの指標でもあったと思います。月並みですがどうでもいい作品ならあれほど感情を揺り動かしたりはしないでしょうから。
 怒り狂った後は静かにその場を去るか逆に熱心な擁護者となる事が予想されます。あんな事があったけど俺だけはアイマスについて行くぜ!みたいな感じで。精神安定上もそれが一番いいでしょうし。

 傍観者としてこれから先一番気になるのはアイドルマスター2の売上がいかほどのものになるのか。個人的には前作比二割から三割程度のマイナスと予想していますがどうなる事やら。展開としては売上激減となるのが一番面白いのですが。逆に売上上がったらそれはそれで面白いか……。




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この記事へのコメント
無題
長いあいだご迷惑をおかけして申し訳ありません。
この問題の話を待ってました!
さて、黒猫的想像としましては、問題の根底は箱360という媒体ではないか、と推論します。
①新作ではPSP版の新キャラを入れることが絶対命題だった。
②ところが、いざ作成すると容量が足りない
③仕方なく既存キャラを、不人気の順から削ることに。
④しかし存在を抹消するとファンを裏切ることになるので、最低限存在はしていないといけない
⑤ソロでもデュオでも不自然なのでだめ。結果として4人カットし、グループ化したライバルとして残存。
⑥ところが4人も削ってしまった為逆に容量があまり過ぎボリューム不足に。
⑦追加策を練っていたところ、ユーザー層の拡大を狙うため、資本の横槍(女子層の開拓)が入る。
⑧製作側も「?」状態のまま発表へ。満足しているのは上層部のみ


と、こんな想像をしております。
真夏の黒猫 2010/09/29 13:55 編集
無題
復帰の目処がついたようで何よりです。

確かに容量の問題というのはあると思いますね。それにしてもやり方が……ですが。
商売である以上なんらかの勝算があってしたんだとは思いますが本気で検討がつきません。
資本の横槍、なんだかガンダムを思い出してしまいます。
アミーゴ 2010/10/05 20:44 編集
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