例によって価格がすごい勢いで暴落してい
るヨスガノソラ。予約して買ったことを若干後悔しつつレビュー二回目です。
二週目からは選択肢が増えて穹ルートへ入れるようになりますがスルーして一葉ルートへ。どう考えても穹ルートを先にプレイしてしまうと他のルートプレイする気が無くなるので。
で、お嬢こと一葉ルートですが、最初に気になったのは鈴平氏の書くキャラクターの手だったり。昔からこの人、何故か手を描くのが下手なんですよね。些細と言えば些細な事なんですが結構気になりました。
シナリオは一言でいえば退屈のひとこと。全体的に盛り上がりに欠け、気づいたらエンディングを迎えていたとかそういうレベルです。何が一番問題かというと恐らくは単純に短すぎるんですよね、話が。個別ルートに入ってからの大きなイベントが海水浴とお祭りぐらいしかありませんし、その二つにしたって特別大きな盛り上がりがあるわけではありません。しかも別段面白いわけでもない。もうちょっと話に落ちをつけるなりなんなり出来なかったのかと考えてしまいます。
また、このルートでは一葉と瑛が姉妹である事が判明するのですがそれも扱い方がいまいち。というかありきたり。瑛が二人に気を使って距離を置くようになるのはまだ良いとしてもその後の瑛の為に一葉が別れを切り出す→瑛の仲介で仲直り。な展開はどうなのかと。(瑛が一葉にキスをしたところではちょっと期待しましたが)
そして最後がまた唐突。それまでほとんど話題に出ていなかった一葉父と瑛の関係に主人公が口を出すわけですがなぜ突然そんな事をするのかプレイしていてさっぱりでした。それまでの話の流れに全然沿っていない感じで。まあ、このシナリオで一番の問題は穹の出番が少ないことなんですが。途中、主人公と一葉の関係に気づいているような素振りを見せていたのに最後まで結局出番は回ってこなかったし。
全体的に何か、書きたいことだけを並べてそれらを無理やりくっつけたような違和感を感じるお話でした。他にも明らかに後から附け足したような箇所があったりで、もしかしたら途中でプロットを大幅に弄ったのでは?なんて印象を受けました。
散々文句を言ってきましたがそこまで悪いわけではなかったと思います。テキストは面白くはないですが不快というほどでもなく良くも悪くも凡作という言葉の似合うシナリオでした。