2ちゃんねるの事を便所の落書きとだと言ったのは筑紫哲也でしたが、いったい2ちゃんねると日本の報道機関との間にどれほどの差があるのかとふと思ってしまいます。
テレビや新聞などが情報操作や虚偽の報道をしている事は今更語るほどの事でも無いですし、2ちゃんねるの方が報道機関より真実をより早く明確に伝えることなど多々あります。
もしも報道が全て真実だったら、若しくは2ちゃんねるの情報が全て欺瞞に満ちた物だったら、両者の間には明確な差があると言わざるを得ないのでしょうが、現実にはそうではありません。どちらにも真実と嘘が渾然一体となっています。その差など大学構内の便所の落書きか、場末の居酒屋の便所の落書きか程度の差しかないように思えます。むしろ事実を伝えると刷り込まれている新聞やテレビの方が嘘に踊らされないためによりいっそうの注意が必要なのかもしれません。
先ほど読んだ新聞の記事があまりにも酷かったのでそんな事を書いてみたり。朝日や毎日などの左翼系新聞にはよくある旧日本軍の記事で東南アジアで日本軍が現地住民を虐殺したとかいう見出しだったんですが、載っていた現地住人のインタビューとの組み合わせがあまりにも悪意に満ちた組み合わせになっていてちょっと唖然としてしまいました。
「……ゲリラだった義兄は日本軍の協力者の密告で捕まった。(中略)一列に並んで立たされ銃殺された」
虐殺関係ないじゃん!
しかも自分で殺されたのはゲリラだったって言っちゃってるし。一般住民を殺したんなら(たとえ戦時下であっても)問題になりますが、ゲリラが相手だったらただの戦闘行為でしかないし。それに銃殺が虐殺だというなら大抵の方法は虐殺になってしまいます。というか、筆者の山本宗補とやらは虐殺という言葉の意味も知らないのでしょうか。
こんな記事載せているようでは2ちゃんねる、延いては便所の落書きを馬鹿にする事など到底出来ないでしょう。若年層の活字離れが嘆かれる今日この頃ですが、こんな活字なら読まないほうが良いのではと思います。