民団と総連、トップ会談で和解成立このニュースを聞いてふと思い出したのは、何年か前の金正日と韓国大統領の会談が成立したというニュース。
当時私が授業を受けていた教師は言ったものです。
「これを契機に、北朝鮮と韓国の統一が一気に進むかもしれないね」
授業中、思わず笑ってしまった私をどうして責める事が出来るでしょう?(幸い「バッカじゃねえの」という呟きまでは聞こえなかったみたいだし)こんな知性の無い人間が教師などと言う職種に付いているのだから日本の教育と言うのも末期的です。
今の状況で、朝鮮統一など起こりえないことなど、少し考えればすぐにでも判りそうなものなのですが……。
金正日を筆頭とした北朝鮮の支配階級が、その特権を手放してまで民主的な統一国家を創ろうとするはずは無いし、韓国側にしてみたところで、立ち遅れた北朝鮮経済の負債を身請けする体力も、またそこに生じるメリットを見出すことも出来ないのは自明の理です。
「両国が統一しようと思えば、それは明日にでも可能だ。そうしないのは統一する意思が無いからだ」とは台湾人学者のお言葉。まったくその通りかと。
すでに東西冷戦などは過去の話であり、中国でさえ共産主義を半ば打ち捨てアメリカに接近している現状、統一を阻害する外的要因などそれほど大きくありません。統一出来ないのではありません、統一しないのです。
個人的には無理と思いつつも、さっさと統一でもなんでもしろよと思います。日本の所為で分裂したなどと、意味不明のたわ言をほざいている暇があるなら。
統一したとしたら、面白い事になりそうですしね。経済格差から北の住人は南へと押し寄せ、対立、もしくは排斥が起こるのは必至でしょうし、以前からある朝鮮南部の北部住民への差別意識が噴出するのも必定でしょう。半島が大混乱になる事請け合いです。
ああ、でもそうなったら、また国内を一つにまとめ上げるためにヒールとしての日本の出番となりそうですね。それはまたうざそうです……。