屋根裏部屋の片隅に堆く積み上げられたファンタジー小説の山。百冊単位で処分したはずなんですがまだ随分と残っていました。
もう電撃文庫だとか富士見ファンタジア文庫だのと言った俗に言うジュヴナイル小説を買わなくなって随分経ちます。一時期は貪る様に買いあさっていたのに今じゃ見向きもしません。
なんで買わなくなったのかなあ……?なんて思い返してみて思い起こされる二つの作品。
一つは「伝説の勇者の伝説」
確か富士見ファンタジア文庫で出ていた作品なんですが、少しだけ読んだ事があります。面白くもなんともありませんでした。ていうかぶっちゃけ糞つまらなかった。で、この作品確か連載が読者投票で決まったんですよね。その事に凄いショックを受けた事を覚えています。なんでこんなつまらない作品がこんなに支持を受けるんだろうと。それでなんとなく時代の流れを感じたと言うか……。自分が楽しめる作品はもうここには無いんだろうなあ、って漠然と感じたもんでした。
もう一つは「赤眼のシャナ」
これは電撃文庫だったかな?最近アニメ化されたみたいでよく名前を耳にします。これは直接読んだ事ないんですが立ち寄った本屋でふと目に留まったんですよね。それであらすじ読んだら面白そうだったしイラストも悪くなかったので何の考えも無く買って行こうかとしたんですがその時ふと目に映ったその本屋のお勧めの文字とそこに書かれていた文句。
「……この本は主に中高生に人気。9:1くらいで圧倒的に男性に支持されています」
圧倒的に男性に支持されています
なんかその絵が頭に思い浮かんじゃったんですよね。シャナを買っていく九人の男どもが。
そのまま赤眼のシャナの第一巻を元の場所に戻し、私はその場を後にしました。それ以来どうしてもシャナ関係の物を手にする気になれません(一種のトラウマ?)
と言う訳でジュヴナイル小説を卒業してしまった私。良かったのやら悪かったのやら……